2021年7月12日月曜日

気密性能C値0.1を測るということ

気密測定器Dolphin2は、2019年に開発販売され、

気密性能C値0.1まで精度良く測定できることが特徴です。

そのノウハウの最大ポイントは、ファン自体の隙間をシールすることです。

シール前のファン自体の隙間(C値相当)は0.01~0.05程度でバラつきます。

(EOM調べ)


もうひとつのノウハウは、αAテストボックスです。

気密性能C値(総相当隙間面積αA)を直接テストできる試験環境を

つくることで、気密測定器としての総合検証を可能としています。

https://sunqeom.blogspot.com/2020/07/blog-post_18.html

参考)気密測定方法のJISでは、流量測定(吸込ノズル・ピトー管部分)の

   測定精度のみ規定されているため、

   上記のようなファンなど測定器の隙間が気密性能の測定誤差に

   なることを見逃していました。



私どもEOM(株)では、

1世代目ドクタードルフィンを1999年の開発販売しています。

当時の気密住宅の規定はC値2~5[cm^2/m2]でした。

この時代であれば、0.2程度の誤差は表面化しないし、

その他の誤差要因が大きい現場気密測定では問題になりませんでした。

今後の気密性能C値は1[cm^2/m2]以下の規定が予想され、

トップランナーのC値は0.1~0.5[cm^2/cm2]にすでに達しています。

このように、今後の気密測定に応えるDolphin2を提供しているわけです。

Dolphin2では、筒内風速1m/s以下で測定ボタンをタッチすると、

写真のように風速1m/s以上にするよう注意表示します。


EOM(株)では気密性能C値0.1を測定できることの次の段階として、

C値0.01台の測定に応えるよう研究開発を進めています。