2020年7月28日火曜日

気密測定の役割と測定方法(拠り所)

気密測定の役割と測定方法(拠り所)を一覧表に整理しました。
EOMでは、一般的なJIS(条件1)・IBECによる気密測定の他に、
社内試験から家の換気特性・特殊対応まで行っています。

2020年7月21日火曜日

小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>追加情報

気密測定器に関する表題補助金について追加情報です。

補助金:小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>
対象: 小規模事業者(20人以下)
経費枠:非対面型ビジネスモデルへの転換(B)
    または、テレワーク環境の整備(C)
補助率:3/4
限度額:100万円
締め切り(例):第3回 8月7日(交付依頼7月31日)
        第4回 10月2日(交付依頼9月25日)
相談窓口:商工会・商工会議所
注記: 気密測定器の経費化について確約するものであはありません。
    個別に相談してください。武豊町の事例が参考できます。
    事前の交付依頼があるので、相談は早めに。   

<情報例>
・愛知県武豊町
 商工会おしらせ6/18(気密測定器が経費例に) http://www.taketoyo-sci.or.jp/
・静岡県浜松市
 https://www.hamamatsu-cci.or.jp/news/show/1204
・長野県
 https://www.pref.nagano.lg.jp/keieishien/corona/jizokukahojyokin.html
・全国商工会連合会 https://www.shokokai.or.jp/jizokuka_t/
 日本商工会議所 https://r2.jizokukahojokin.info/corona/

何かご不明な点、気密測定器に関する情報はEOM(株)からもサポートします。

2020年7月18日土曜日

丸穴の相当隙間面積αAを測る(測定誤差)

気密測定器Dolphin2で、丸穴の相当隙間面積αAを測りました(※4)。
その丸穴の開口面積Aと流量係数αから計算するαAと比較して、
測定誤差≒1~2%
気密測定器のJIS A 2201の測定誤差(※1)5%以下をクリア。
 ※1.JISでは流量測定の誤差5%以下、これを準用。

この丸穴αAテスト、、、
気密測定器にとって、、、
実は誤魔化しのきかない厳しいテストだと思います。
測定値を丸穴の開口面積と比べるシンプルなテストですが、
誤差要因がたくさんあって、、、
流量測定誤差(吸込ノズルの形状~風速測定用ピトー管)、
送風機まわりの漏れ(※2)、テストボックス漏れ、
測定時の安定性(※3)、丸穴αAの計算式有効桁数、
丸穴寸法測定誤差、など。

※2.Dolphin2の送風機は、鋼板合わせ部分などシールを行い、
送風機からの漏れを抑えています。

※3データの安定性は、十分な安定に達する前に測定すると、
回帰直線からズレたデータになり、結果的にn値のズレなどになります。

※4.ここで使用した気密測定器は受注生産仕様で、JIS A 2201に完全準拠した
   高精度タイプ。
   特に差圧計の誤差0.15%仕様で、当JISの要求誤差0.5%以下を余裕でクリア。
   ちなみに、一般仕様品は、この差圧計が量産センサーですが、
   マイコン搭載で、センサー内部の温度補正を自動的に行う、
   その実力は測定精度5%をクリアできるものです。

今回のブログは、
気密測定器の基本である、丸穴開口面積の測定誤差について説明しました。

なお、説明にあるテストボックスは商品化の予定です。
社内チェック、展示会のデモなどに使えます。お楽しみに!

2020年7月14日火曜日

小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>で気密測定器

気密測定器が補助金で購入された事例紹介です。
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小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>
一覧表/①機械装置等費
http://www.taketoyo-sci.or.jp/cms/file/koronakatuyoujirei.pdf

特別枠: 類型B   非対面型ビジネスモデルへの転換 補助率  2/3 → 3/4

公募開始   : 2020年 4月28日(火)<公募要領公表>
        第1回受付締切: 2020年   5月15日(金)[終了]
        第2回受付締切: 2020年   6月  5日(金)[終了]
        第3回受付締切: 2020年   8月  7日(金)[郵送:必着]
        第4回受付締切: 2020年10月  2日(金)[郵送:必着]


このWebは地方自治体/愛知県武豊町/商工会の補助金情報
http://www.taketoyo-sci.or.jp/

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EOMが考える「新型コロナ対応/気密測定で貢献できそうなこと」
https://sunqeom.blogspot.com/2020/04/blog-post_16.html

詳しくは、これを参考に、地域の補助金窓口にご相談ください。

2020年7月13日月曜日

家の気密性能を蛇口の締め具合に例えると

ここブログでは、たまに[思うこと]も書いてみたいと思います。

はじめにひとつ思うことは、
「気密性能には適度な具合があるだろう」ということです。
「その適度な気密具合は、
 地域・構工法・気密に関する建材や技術などにより決まってくる。」
EOMでは気密性能C値=0.1まで測定できる新型を販売し、
その問い合わせから、すでにC値0.1を達成している方々がいます。
「適度な気密具合」がC値0.1未満にまで行くのか、その必要がないのか?
このことは昔から気密測定器屋として技術的に整備したいと思っています。

今日のところは、そのように思っていることがある、ということで、
似た思いの方と情報交換できれば嬉しいです。
(今後、私自身でも参考資料収集・現場測定・検討を進めていきます。)

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参考までに、蛇口の締め具合を撮影して遊んでみました。
気密具合と上手く例えられればよいのですが。。。

まず<グランドパッキン>
蛇口のハンドル軸まわりの水漏れを防ぐOリング状のグランドパッキン。
写真のナット部分の締め具合が緩いと水漏れ、締めすぎるとハンドルの動きが
固くなることから、適度な締め具合があります。
この例えを建築に当てはめると、
外壁や屋根に、合板など面材を、釘またはビスで止めることをイメージします。
ビスの締め具合が緩いと気密が悪く、締めすぎるとビスが面材にめり込み、
面材の厚み欠損・固定部分の強度不足を招くので、適度な締め具合があります。

このように、いろいろな建築材料を組み上げていく建築には、適度な締め具合
から成る、適度な気密性能があるはずです。

本来、気密測定は、この建築の躯体と、断熱気密施工を組み上げた状態での
気密性能C値を測定しようとするものです。

  
<グランドパッキン>

補足)今後私としては、建築を組み上げた状態での気密性能C値を
   設計的に計算できるように資料を収集したり、測定するなど
   行っていきように考えています。

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次に、建築を組み上げた状態に、仕上げや設備工事など、
建築が完成した状態の気密性能について、
蛇口/ハンドルのこまパッキンの締め具合と水の出具合に例えてみます。
・蛇口は”水”の出を止めたり、出具合を調整します。
 水は見えるし、濡れるのでその出具合が分かり。
・家の気密性能は、空気の漏れ具合を隙間の面積で表します。
 空気は見えなくて、イメージしにくいので、蛇口の水の出に例えてみます。

<こまパッキン:ピタッ>
 たぶん、寒冷地の気密性能のイメージはこんな感じでしょうか。
 外が極寒のとき、寒いすき間風は止める、結露防止で部分的な漏れも無しに。

<〃:ポツン>
 最近の準寒冷地~温暖地の気密性能イメージはこんな感じ。
 構工法成りに出せる気密性能で、少し漏っても問題にならない気候条件。
 
  <こまパッキン:ピタッ>     <〃:ポツン>

 補足)建築は風や振動などで僅かながら揺れています。
    その揺れに対応するように、蛇口を開けたり・閉めたりを
    何十年も繰り返し続けるとします。
    蛇口のパッキンは何十年も交換できません。

    その条件をクリアするためには、
    <ピタッ>を毎回やり続けることが難しくなるでしょう。
    クリアするためには、<ポツン>~<ツー>の間の締め具合に
    なるかもしれませんね。
    建築では、ねじのピッチや締め具合などが当たります。
    ねじを締めすぎると材料にめり込むので、適度があります。

    <ピタッ>が必要な場合は、蛇口の吐水口に丈夫なストッパー
    を取り付ける必要が出てきます。
    建築では気密シートや気密テープ、高気密サッシなど気密関連資材
    が当たります。
    例え話なので、この程度までに。

<こまパッキン:ツー>
 伝統的な構法の気密具合イメージはこんな感じ。
 密閉部分を造らない、夏を旨とする家づくり。
<〃:ダー>
 開放的な家づくり、窓を開けて開放的状態はこんな感じ。
 積極的に外の風を通すイメージです。
  
  <こまパッキン:ツー>      <〃:ダー>

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前々から気密測定器屋として、思っていた気密具合(締め具合)について、
蛇口の例えで遊んでみました。
今後、気密具合に関する技術資料を収集していきます。
お楽しみに!