2020年7月18日土曜日

丸穴の相当隙間面積αAを測る(測定誤差)

気密測定器Dolphin2で、丸穴の相当隙間面積αAを測りました(※4)。
その丸穴の開口面積Aと流量係数αから計算するαAと比較して、
測定誤差≒1~2%
気密測定器のJIS A 2201の測定誤差(※1)5%以下をクリア。
 ※1.JISでは流量測定の誤差5%以下、これを準用。

この丸穴αAテスト、、、
気密測定器にとって、、、
実は誤魔化しのきかない厳しいテストだと思います。
測定値を丸穴の開口面積と比べるシンプルなテストですが、
誤差要因がたくさんあって、、、
流量測定誤差(吸込ノズルの形状~風速測定用ピトー管)、
送風機まわりの漏れ(※2)、テストボックス漏れ、
測定時の安定性(※3)、丸穴αAの計算式有効桁数、
丸穴寸法測定誤差、など。

※2.Dolphin2の送風機は、鋼板合わせ部分などシールを行い、
送風機からの漏れを抑えています。

※3データの安定性は、十分な安定に達する前に測定すると、
回帰直線からズレたデータになり、結果的にn値のズレなどになります。

※4.ここで使用した気密測定器は受注生産仕様で、JIS A 2201に完全準拠した
   高精度タイプ。
   特に差圧計の誤差0.15%仕様で、当JISの要求誤差0.5%以下を余裕でクリア。
   ちなみに、一般仕様品は、この差圧計が量産センサーですが、
   マイコン搭載で、センサー内部の温度補正を自動的に行う、
   その実力は測定精度5%をクリアできるものです。

今回のブログは、
気密測定器の基本である、丸穴開口面積の測定誤差について説明しました。

なお、説明にあるテストボックスは商品化の予定です。
社内チェック、展示会のデモなどに使えます。お楽しみに!

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