2020年4月7日火曜日

気密測定器のはなし/通気量の測定原理

気密測定器のはなしです。
測定器のことを知ることは、おもしろくて、正しい測定や不具合の発見につながります。
 
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はじめのはなしは”通気量の測定原理”です。
気密測定器(Dolphin2)は、JISに規定される”吸込みノズル”を採用し、風速が均等になる断面に風速計を取り付けることで、正確な平均風速の測定を可能にするものです。
 
JISには”吸込ノズル”の断面寸法比が規定されています。
その吸込ノズルで、自遊空間(※1)から空気を吸い込むと、直径Dの位置の断面風速が均等になります。
気密測定器では、、このように断面風速が均等になることを利用して、真ん中1点の風速で正確な通気量を測定するものです(※2)。
 
(※1.自遊空間: JISでは、ノズル吸込み面の中心から、直径Dの1.5倍の立方体の範囲に障害物がないこと。)
(※2.正確な通気量: JISでは、通気量の測定精度±5%以下。)
 
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参考として、切りっ放しの丸パイプで空気を吸い込んだときの断面風速イメージを紹介します。
断面風速の傾向は、中心部分が速く、周壁付近は摩擦抵抗のため遅くなります。 
 

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