2021年9月15日水曜日

大気圧補正できます(JIS準拠気密測定)

気密性能測定は一般に” JIS準拠”で行われています。

実は、そのJIS A 2201で「大気圧補正」の求め方を参考紹介しています。

その大気圧と湿度の補正を行ったαAについて、計測・計算した例を紹介します。

この例では、普段の気圧範囲で補正したαAの誤差率の幅は1%くらい。

(誤差率の幅1%くらい=0.655%-(-0.329%))

αAテストボックス/開口αA=51[cm^2]にて、αA誤差幅≒0.5[cm^2]。

およそ台風に近い気圧980aでは、αA誤差率1.7%(αA誤差1[cm^2]近い)。


現場の気密測定は、いろいろな誤差が重なると、αA誤差率10~20%と言われます。

その誤差を小さくしたいときは、まず大気圧を補正します。できれば湿度も補正します。

ちなみに、EOMの現場JIS準拠測定では、大気圧・湿度を測定して補正します。
また、Dolphin2でUSBメモリに書き出すexcelファイルは大気圧補正欄があります。


気圧や湿度、そして、風向・風速などは、気象台のデータを利用することができます。

後日ブログで紹介します。

2021年9月9日木曜日

Dolphin2で補助金採択(小規模事業者持続化補助金)

9月1日補助金(第2回分)の採択者が発表されました。

気密測定器Dolphin2では2社が採択されました。

採択者一覧(小規模事業者持続化補助金)

(1)2320 ⾧野県

   株式会社守破離

    専門技術(気密測定)の内製化による品質管理と接触低減事業

(2)2628 愛知県

   ロンデザイン

   測定器の導入による工事現場立合い回数の削減


前回も、昨年度も、Dolphin2で採択されています。

今年度は2ヶ月ごとに第6回までチャンスがあります。

小規模補助金スケジュール2021年度

新型コロナの低感染対策にて、購入後の申請でも遡って補助金経費にすることができます。

他の補助金としては、中小企業庁の”ものづくり補助金”、各地方自治体の補助金など気密測定器を対象にできる補助金があります。

この機会に、家づくり品質管理+Withコロナで気密測定を始めてみませんか!

2021年8月16日月曜日

自動測定の開発に着手しました。

 自動測定の開発に着手しました。

多くのご要望をいただいていました。

これで、はじめて気密測定される方も余計な心配なしですね!


この開発ポイントを紹介します。

・気密瀬能C値0.1まで自動測定できること(※1)

・JIS準拠測定を自動化できること(※2)

・リリース目標時期は2022年3月まで(※3)


 ※1.すでに想定して、ファン制御方式を選択済み。

    旧型ドクタードルフィンの制御方式では

    高性能はC値の測定で、微妙な風量調整が

    できませんでした。

 ※2.事前測定~3回平均測定~事後測定を自動化します。

    そのために選択した、マイコン搭載+大きな画面です。

    大きな画面で自動測定中の状況を表示します。

    測定途中でチューブの抜き差し、フタの脱着あり。

 ※3.購入された方は、後からソフトをVerUPできます。


自動測定の開発にご期待ください!

ちなみに、いままで20年以上にわたり提供している

「半自動」測定は自動測定を搭載した後もお使いいただけます。

これはこれで慣れると簡単に確実に測定できます。初めての方でも。

2021年8月5日木曜日

気密測定器Dolphin2 C値の測定範囲

気密測定器 Dolphin2は、整流筒を大小の2種類準備することで、

幅広いC値に対応します。

・整流筒94mm仕様(Air,Pro100)

 旧型筒内径107mmから、新型Dolphin2で94mmに絞ることで、

 C値0.1まで対応できるようになりました。

 (これからの気密測定には0.1まで精度良く対応すことが必須要件でしょう!)

 測定範囲一覧表でC値0.1の段、差圧20Pa以上の色塗りで、

 風速1m/s以上の精度良く測定できる範囲を示しています。

 仮に、差圧10Pa(風速1m/s未満)付近の測定データが混じっても、

 その誤差は小さく抑えられる程度です。

 (C値0.1まで測定については、他のブログも重要!こちら

・整流筒208mm仕様(Pro200(Full))

 旧型200mmに同等の太さで、上表の適用C値は0.5以上(高め差圧で0.3以上)。

 参考154mmは、開発段階で試したもので、適用C値は0.3以上ということろ。


・整流筒別の適用C値の上限は、差圧10~50Pa測定として、

 94mm仕様で、2まで。

 208mm仕様で、5まで。

 参考154仕様で、4くらいまで。


このように、Dolphin2では、2種類の整流筒で幅広いC値に対応しています。

 Air: C値0.1~1.5

 Pro100: 0.1~2

 Pro200(Full): 0.5(0.3)~5(7)


気密測定で家づくりの品質管理と新型コロナ対応を!

 「気密測定」と聞くと、昔からの流れで”省エネ基準”の指標C値を思い浮かべます。

(C値:相当すき間面積=総相当すき間面積αA÷実質床面積A[cm^2/m2])

これからの「気密測定」は、品質管理と新型コロナ対応だと考えます。


<品質管理とは、家づくりの断熱気密に関すること>

簡単に、気密測定による品質管理の近況をお話します。

気密測定器運転で内外差圧あるときに、家全体について手で感じるすき間風を無くすように気密施工することで、今時の断熱気密仕様から経験的にC値は1~2以下になります。

窓サッシの気密グレードを高めれば、C値は0.5以下になります。

手で感じるすき間風が入る箇所は、実際に冬の冷たい風が壁や屋根の中に侵入するので、断熱性能の低下、ひいては、結露の可能性を高めます。

そのようなすき間は潰しておきたい。断熱材を厚くするほど、その必要は高まるからです。

そして、気密測定による品質管理を経験していくと、気密処理を行いやすい設計施工仕様を検討される方が増えていきます。

設計施工仕様で気密処理を押さえられると、手で感じるすき間はほぼほぼなくなり、気密測定でその仕様に応じた適正C値0.5~1程度を一発で出せるようになり、品質管理が容易になります。

この品質管理に加えて、窓サッシや気密処理のグレードを高めていくと、C値0.1に達する方が出てきています。

C値をどこまで高める必要があるかは、議論を残します。


<気密測定で新型コロナ対応>

ポイントは、気密測定で家づくり(断熱気密)の品質管理を行うこと、

その品質管理の状況をネット通信を利用した画像や音声のリモートで、施主やお客に伝えるところにあります。

その品質管理のリモート配信により、設計施工する側と施主やお客の接触機会を低減することで、新型コロナ対応を行います。


いま爆発的とも思える新型コロナの感染拡大は、今後の行動パターンを大きく見直す必要があります。

気密測定を提供する者として、気密測定で家づくりの品質管理が、コロナ対応の一助になればと思います。


<補助金を利用できます>

小規模事業者(従業員20人以下)であれば、過去に遡って経費を適用れるので、急ぎ気密測定で品質管理を行う方は先行して購入できます。(補助金利用を保証するものではありません。)

新規に気密測定を導入される方、長年ドクタードルフィンを利用されている方、興味ある方はお問合せ下さい!

・EOM(株) 駒野清治

 [E-mail] dolphin.eom@outlook.jp

 [Web] http://www.sunqeom.jp/dolphin.html